貧乏は罪悪だ。芸術家きどりで貧乏では話にならない。理美容は『儲けを出す』 ビジネスだ。子供を育てたり、家族を養ったり、自分の未来をしっかり築くための ビジネスだ。そして理美容の本質は教育だ。理美容人ならば人を育てよ。自分一人 の成功など小さく、しかも短い。それに一人は楽なように見えて実は険しい。もし も理美容の道を選ぶなら、10 人そして 100 人と人を育てよ。その結果は遥かに大 きな成果へと必ず繋がっている。たいへんなことに変わりわないが、人を育てる
ということは、全ての人に幸福な未来を分け与えることだ。そしてそれは必ず 最大限の形となって自らにかえってくる。

自分の小さな懐具合でお客様のお支払いを考えてはいけない。そもそも高い料 金を頂くのが申し訳ないと思う気持ちは、自分の仕事に自信がないあらわれだ。 最高の仕事をしたら、最高のお代金を堂々と頂戴しよう。最高のお客様とは、最高 の満足に沢山のお金を使える人たちだ!
自分の時間でお客様の時間を考えてはいけい。時間をかけることが丁寧な仕事 だと思うのは、ひどい勘違いだ。君は単に仕事が下手なのだ。名人たちの仕事を見 よ!いとも簡単にササっとやってのけているではないか。最高のお客様は時間も 自由に使える人たちだ。だが!最高のお客様たちは、無駄なお金や無駄な時間は 誰よりも嫌う人たちだ。お客様のお金と時間を無駄にしてはいけない。

君たちはゴミ箱を見ておいでといわれて、ゴミ箱をみてくるだけの人になって はいけない。タオルと輪ゴムとコームとドライヤーを片付けるのに、店内を 4 往 復する人になってはいけない。床はきやタオル洗いがいつも後輩の仕事だと、い ったいだれが決めたのか?私は一度も言っていないし、私は先生と呼ばれてから も忙しい時にはスタッフを全員フロアに送り出してタオル洗いもした。営業を万 全の状態にするのが責任のあるリーダーの専権事項だ!今日は先輩自らがタオル 洗をするのが正しい判断だ。
サイレンが鳴っている最中に、その野次馬の集団に向かっていくような大バカ な人になってはいけい。今日も親がいるからと、明日も親がいてくれると思って はいけない。いつも最悪を想定し最高の準備を早めにすることだ。見えない危機 を察知できたら、大きなチャンスがつかめる。

育てるということは『実演して見せて、まねさせて、やっている姿を見守って、脱線したら意見して、任せてやって、褒めてやる。』ということだ。しかし、これ が難しい。だからこれだけは肝に銘じてほしい。注意!叱責!怒る!その時は必 ず本人と二人だけで直接話せ。そして注意する前に深呼吸して冷静になれ。叱る 目的を思い出せ。後輩のプライドを傷つけ心を折ることが目的ではないはずだ。
やる気を奮い立たせることが目的だ。そして叱るなら、必ず本人のできている 部分も一緒に伝えることだ。君が後輩の認めている部分やできている部分も伝え ることで、後輩も冷静に注意された部分を納得できるはずだ。そして“できた時”に は、全員の前で本気で最高に褒めてあげることだ。